エアコンの渡り配線はどっち?【 1.6mm or 2.0mm 】

直径が1.6mmの渡り配線だからエアコンの取り替え工事を断られました。新築住宅や大がかりなリフォームでエアコンの隠蔽配管(先行配線)工事で、直径2.0mmではなく直径1.6mmの渡り配線が使われました。だから、エアコンの取り替えの選択肢が狭められたことに納得ができません。

これを深掘りします。

渡り配線の直径が1.6mmだからエアコンの取り替えができない?

この記事を読む方は、壁に配線などを埋め込んでいる隠蔽配管でエアコンが取り付けられていて、家電量販店などで交換工事を断られたのではないでしょうか。工事当日の中止だったり、隠蔽配管を理由に事前調査が必要だったり、相当に苦労しているはずです。

どうして直径1.6mmの渡り配線を使ったのか?

エアコンを予定通りに取り付けができず困るし、そもそも取り付けができるのかと不安にもありますよね。結論から伝えてしまうと、ほとんどのケースで取り付け交換ができます。ただし、直径1.6mmの渡り配線を許容するメーカー(ダイキン・三菱電機)に限定されます。

家電量販店のYAMADAでは特に注意です。ダイキンのエアコンの取り扱いがないので三菱電機のエアコンだけ。三菱電機のエアコンの本体サイズと在庫状況によっては手配ができません。

» 参考:ヤマダ電機にはダイキンのエアコンがない理由【年末挨拶というリベート増額交渉】

直径1.6mmの渡り配線を使ってエアコンを取り付けることは間違いなのか?

直径1.6mmの渡り配線を使ってエアコンを取り付けることは違法ではありません。

ただし、直径2.0mmの渡り配線を使う契約だったら、直径1.6mmではなく直径2.0mmを使わないとダメです。天井ビルトインエアコン・業務用エアコンにはもっと太い渡り配線を使う指示もあるけど、ここでは一般的なルームエアコンに絞って書きますね。

施工者が直径1.6mmの渡り配線を使う理由

メリットがない直径2.0mmを選ぶ理由がないから。

ダイキン・三菱電機のエアコンは渡り配線に直径1.6mmがOK。そして、次のメリットもあります。

  • 安いから (直径1.6mmの価格 × 1.5倍 = 直径2.0mmの価格)
  • 施工しやすいから (曲げやすい・軽い)
  • 将来の見込み客になるから (家電量販店が拒否するから)

買い換えるときに機種が限定されるデメリットが利用者にはあります。が、考え方によっては、無駄な資材を使わずに合理的に設置しているともいえますよね。さらに、渡り配線の直径1.6mmを使うことで、10年後の買い換え需要の見込み客も獲得できます。

なので、新築・リノベーションで渡り配線の直径1.6mmを使う場合など、住宅設備用エアコンでは価格競争を仕掛けるダイキン・三菱電機。新築・リノベーションの販売者は、販売利益も確保できるし、施工費用も安く抑えることができます。渡り配線の直径1.6mmを使うことはメリットが大きいです。

» 参考:住宅設備用エアコンと定価と掛け率の秘密【掛率の説明あり】

渡り配線の直径1.6mmにはメリットがあるけど、他メーカーが追従しない理由は?

メーカーの渡り配線の直径に関する指示のまとめ

メーカーが渡り配線の直径をどのように指定しているかまとめますと、次のとおりです。

更新(2019.05.28):富士通ゼネラルが2019年モデルで条件付きで対応しました。

富士通ゼネラルが1.6mm渡り配線を許可しました【2019年モデル】

直径2.0mm or 直径1.6mmのメーカー

  • 三菱電機
  • ダイキン

直径1.6mmのメーカー

  • ダイキン・三菱電機以外のメーカー

ダイキン・三菱電機以外のメーカーは直径2.0mmの渡り配線を指定してはいますが、次のことが守られることが絶対条件として、直径1.6mmの渡り配線でも正常に動作します。

  • 不具合がない正常な渡り配線であること。
  • 正しい接続ができていること。

公式には渡り配線の直径2.0mmを使うよう指示していますが、新設のエアコンに限っては、厳密な施工管理の元で、渡り配線の直径1.6mmを公認して取り付けするメーカーもいます。

エアコン事故は発生している

全国でエアコンの事故(ぼや・焦げる・異臭)は発生しています。全焼や死亡事故など大きなトラブルではないのでニュースにはなりません。。季節家電のエアコンは広告宣伝費にお金を使うクライアント。その立場を忖度すれば・・・・ここまで

話を戻しますと、事故の原因と責任を分解は次の通りになりますよね。

  • 製品の不具合による原因 → メーカーの責任
  • 取り付け作業の不手際による原因 → 取り付け業者の責任

実は、取り付け作業の不手際による原因に対して、メーカーも責任を負わなければいけないのです。え?と思います。エアコンは本体と取り付け工事がセットで成立する商品のため、取り付け工事を行う業者に対しての取り付け方の説明と指示に対して責任を負います。

あるべき取り付け方

  1. 室外機
  2. 渡り配線の1.6mm or 2.0mm
  3. 室内機

現実的には渡り配線の長さが足りないとか、ぱっとチェックすると渡り配線の直径2.0mmでつながれているように、渡り配線を結線しているケースが多々あります。非推奨の取り付け方ですが、正しい仕事をすれば事故の可能性は極めて低いです。

現実には、安全性が欠落している取り付け方、施工が雑だったりして、絶縁の処理が不十分だったりと、危険な取り付けけが散見されます。エアコンにも電流をチェックする回路が組み込まれているので、大惨事を防いでいます。が、100%とも言い切れないのです。

  1. 室外機
  2. 渡り配線の1.6mm
  3. 結線
  4. 渡り配線の2.0mm
  5. 室内機
  1. 室外機
  2. 渡り配線の1.6mm
  3. 結線
  4. 渡り配線の 1.6mm
  5. 室内機

渡り配線の接続による不具合は、作業ミスが生じる確率が直径2.0mmと直径1.6mmの差が0.4mmによって下げることができます。さらに、直径2.0mmを指定していたにも関わらず1.6mmを使って取り付けた事故だったら、メーカーの責任は回避され取り付け業者の責任になるのです。

ダイキン・三菱電機は取り付けミスが発生しないの?

他社メーカーよりも発生リスクが低い環境がそろっています。ダイキンには協力会社(ぴちょんくんのお店)として、電気屋さんがいます。実は、電気屋さんがダイキンから業務委託されて、壊れたエアコンを修理しています。そのため、認証制度を設けており、その業界ではダイキンの指定店ということがブランドなのでより大切に仕事しています。

修理もしている電気屋さんが、新築の場合で、住宅設備用のエアコンの場合には材工として仕事します。材工とは、エアコンの販売と取り付けをパッケージにして仕事することです。

万一、不具合があると仲間でもあり競合他社の電気屋さんが修理します。すると、取り付け業者がどこだったわかります。相互チェックの仕組みも入っているため、緊張感がある仕事ができるのです。

三菱電機の場合は、「換気扇」を含む電気配線に加えてエアコンを取り付けします。常に電気配線を専門に行っている業者が行う確率が高いため、施工者の質を担保することができるようになっています。あまり言うと・・・ですが、ダイキンの仕事も三菱電機の仕事も結局は同じ業者が行っていることが多いということです。

さらに、家電量販店でこのようなケースは交換ができませんし、メーカー非推奨の取り付けというリスクを回避するので、取り替えの仕事も舞い戻ってくるという仕組みになっています。

どのメーカーも取り付けする人を限定することは不可能ですが、ダイキン・三菱電機は取り付け業者を限定しやすいという事情も関係しているのです。

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