新築戸建てのエアコンをハウスメーカーで取付するときの注意点【失敗しない方法】

新築戸建ての施工が進み、各種の予算が整った時点で、エアコンの機種選びと設置を検討すると予算オーバー。アドバイスが欲しいです・・・と友人からSOSの電話がありました。

ということで、皆さんにもアドバイスを共有します。

新築戸建ての予算計画の中では、エアコンの設置費用を後回しにすることがあります。資金計画書の総額を安く見せたい下心もあるでしょうが、予算を流動的にしたほうが円滑に進められるメリットもあるんです。

設備の仕様を変更、仮住まい費用、引越費用、家具やインテリア、自動車、各種保険、塾や習い事など。もちろん、事前に決められればよいのでしょうが、往々にして計画通りにならないのが世の常。

定価からの何割引に喜んで飛びついちゃダメ！

家電量販店のエアコンはオープン価格なので、定価からの何割引という表記がありません。ハウスメーカーのエアコンは住宅設備用エアコンに分類されて定価があります。住宅設備用エアコンと定価と掛け率の秘密【掛率の説明あり】で解説しています。

実はハウスメーカーの住宅設備用エアコンとまったく同じ仕様のエアコンが家電量販店で販売しています。同じエアコンも販売ルートの違いで支払総額が違うことがあります。支払いの総額に着眼して割引率は無視して失敗しないようにしましょう。

ハウスメーカーでは、パナソニック・三菱電機・日立・ダイキンの取り扱いが多いです。太陽光発電に関係すると、シャープと東芝が入り込んでいるときがあります。さらに、シェア5位の富士通ゼネラルのノクリアがシェアを増やしています。

同じ仕様のエアコンを品番を変更して流通する習慣ですが、現代の情報化社会では少し調べれば気がつきます。2018年の時点で、三菱電機・日立・富士通ゼネラルは、住宅設備用エアコンだけの専用モデルを投入しています。

こうやって書くとハウスメーカー経由で高く売ろとしているようですよね。実は逆で、ハウスメーカー経由の住宅設備用エアコンが大幅値引があると、家電量販店のエアコンの価格が引きづられて下がってしまうことを防いでいます。なので、住宅設備用エアコン専売モデルは安いです。

パナソニックはシェアナンバーワンでブランド力があるため、市場ニーズを網羅するだけでよいのです。ダイキンは家電量販店エアコンも住宅設備用エアコンの価格差がありません。家電量販店のヤマダにダイキンのエアコンがないことからもわかりますね。

新築戸建ての35坪4LDKは、次の間取りが代表的。機種の選定によって予算は50万円から120万円と倍以上の差。何を重視するかでお得にもなるし損することももあります。

１階の間取り

２階の間取り

リビングのエアコンは消費電力量が大きいため、省エネルギー性能が優れて、運転能力が高い機種がいいです。ランニングコストという電気代がびっくりするほど差がでます。

リビングには熱源となるキッチンだったり、和室（洋室）が扉で区切る場合があります。最小の畳数で見積もることはしないで、最大の広さでエアコンを選定してください。

パナソニックのフラグシップモデルのWXシリーズは、14畳(4.0kw)から29畳(9.0kw)まで、同じ筐体と同じ冷媒封入量です。次のようなことが特徴です。そのため、真夏の日中の炎天下で使うときはパワー不足が懸念されるぐらいです。

今は住宅設備用エアコンも楽天市場・Yahoo!ショッピング・Amazonなどのネット通販で検索すれば、相場価格を調べることができます。

エアコンの期間消費電力量に電気代単価の平均27円を掛けると、1年の電気代の目安がわかります。エアコンの能力サイズと性能を上げることで、電気代を下げることができます。携帯電話の会社と同じように電気会社を選べますので、ご参考まで。