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期間消費電力量とは何か。業界裏話を交えて電気代の計算を教えます。

エアコンカタログの期間消費電量とは何か?電気代はどうやって計算したらよいか?節電はどうしたらよいか?

これらの疑問を業界裏事情を含めてズバリ書きます。

記事の内容

  • 期間消費電力量を定めた裏側の考察
  • 電気代の計算方法と電気代をお得にするには

期間消費電力量を定めた裏側の考察

メーカーサイトのFAQは模範解答ですよね。なので、裏話を含めて、期間消費電力量について書きますね。

期間消費電力量とは何か?

期間消費電力量とは、冷房と暖房を使ってエアコンを通年で運転するときに使う電気です。期間消費電気量の数字は何に使うか?といえば、1年間の電気代を算出に使います。

エアコンの運転は、全開パワーの運転をし続けているのではなく、設定温度を保つようにパワーを上げたり下げたりを繰り返しています。運転パワーの上下に伴って、電気消費量も上下するので、使う電気量を計ることが難しいです。

で、いくら?と質問しちゃいますよね?

利用者と購入者からの立場なら、電気代はいくら?と質問したくなることもわかります。

開発担当の本音は「最小電気代は何円で最大電気代は何円で実際に何円になるかわからないよ」でしょうが、セールス担当とカスタマー担当からは「電気代をどうにかして算出して」と要望が上がります。

電気代が安いと売れる。過激な広告で大変なことに

使い方によって左右されるから、使い方の条件を決めて電気代を計算することになりますよね。電気代が節約できるアピールに比例してエアコンが売れる。

消費電力が低くなる条件を設定して電気代を発表。どこよりも電気代が安くなる条件を設定するという電気代の数字競争が勃発。メーカーの公表値ではなく販売店の独自算出という体裁も多かったです。

販売店の一部には、実際の利用環境とは異なる環境条件を設定して電気代の節約をアピールしました。という体裁ですが、メーカーの担当が計算式や条件を示唆したという噂話も。

電気代が高いことは故障なのか?

購入時の電気代は参考だったとしても、実際に請求される電気代と違うと、どのような行動になるかといえば、主たるアクションはエアコンの修理依頼ですね。

壊れていないのでそもそも修理の必要がありません。修理担当が現場で故障箇所がないことを説明しても納得してもらえません。

さらには、メーカーに電気代を弁済を迫ったり、新品交換、サイズアップ交換、他メーカーに買い換えるため返金と撤去・・・など、販売店とカスタマーサポートと修理部門にハードクレームが直撃。

エアコン市場の健全化とハードクレームの緩和するために統一規格の導入へ

この当時の電気代の数字は嘘ではなくスペック表の論理値で正しい数字。この販促方法を積極的に導入して販売実績を伸ばしたメーカーもいましたね。

ですが、販売店もメーカーも諸刃の剣で、販売実績よりもクレーム対応の痛みが強くなりました。消費者にもメーカーにも販売店にもデメリットが際立ちました。

そこで、某メーカーが舵取りして電気代を算出するための環境条件の統一に動きました。メーカー各社の業界団体の一般社団法人日本冷凍空調工業会が、尤もらしいルームエアコンディショナの期間消費電力量算出基準:JRA4046-2004を定めました。

エアコンディショナの期間消費電力量算出基準とは

これが電気代を算出するための条件。設定温度が冷房27度と暖房20度なので、エコな条件ですね。実用的な設定温度は、冷房の設定温度が24から26度、暖房の設定温度が25から28度だと思います。

―算出基準―
外気温度:東京をモデルとしています。
設定温度:冷房時27℃ / 暖房時20℃
期間:冷房期間(5月23日~10月4日) | 暖房期間(11月8日~4月16日)
時間:6:00~24:00の18時間
住宅:JIS C9612による平均的な木造住宅(南向)
部屋の広さ:機種に見合った部屋の広さ
  ・2.2kw 6畳
  ・2.5kw 8畳
  ・2.8kw 10畳
  ・3.6kw 12畳
  ・4.5kwまで 14畳
  ・5.6kw 18畳
  ・6.3kw 20畳
  ・7.1kw 23畳
  ・8.0kw 26畳
  ・9.0kw 29畳

東京モデルには猛暑が組み込まれていないので、外気温の条件設定が甘いです。ですが、試験環境で再現するための設備の問題もあるというメーカーの立場もありますね。

冷房期間とはルームエアコンを冷房運転する期間をいい、その期間は、標準気象データの日平均気温が22℃以上となる3回目の日から、日平均気温が22℃以上である最終日より2日前までとされています。また暖房期間とは、ルームエアコンを暖房運転する期間をいい、その期間は、標準気象データの日平均気温が14℃以下となる3回目の日から、日平均気温が14℃以下である最終日より2日前の日までとされています。

電気代の計算方法と電気代をお得にするには

家電量販店で目安の電気代が値札に貼っていますよね。

電気代の計算は簡単なかけ算で求めています。期間消費電力量の数値はエアコンのカタログには必ず記載されています。そして、電気単価は27円が使われます。

電気単価27円は、電力会社の平均単価だったので通例となっていますが、今は電力会社を切り替えることでもっと安い単価の電気を使うことができます。

とはいいつつも、慣習的にいまでも電気代の計算には単価27円が採用されています。

エアコン1年間の電気代算出の公式

年間電気代 = 期間消費電力量(kWh) × 電気単価(円)

1時間のエアコン電気代を計算方法

エアコンのスペックにはこんな数字があります。冷房電力と暖房電力があり、それぞれ最小値と最大値が記載されています。

(例)パナソニックのエオリアWXシリーズ CS-WX569C2 の場合
冷房電力:1320W (120w – 1420W)
暖房電力:1400W(110W – 4000W)

エアコン1時間の電気代算出の公式に当てはめると1時間あたりの電気代の算出ができます。

消費電力の最小値と最大値で大きな差がありますが、通常で使用した場合の電力量を事前にメーカーが出しています。真冬に窓をあけて冷気が入っている状態で運転すると1時間で108円、24時間で2592円の電気が必要なんだとわかります。

エアコン1時間の電気代算出の公式

消費電力(w) ÷ 1000 × 電力単価(27円)
冷房電力:1320W ÷ 1000 × 27円 = 35.64円
 最小:120W ÷ 1000 × 27円 = 3.24円
 最大:1420W ÷ 1000 × 27円 = 38.34円
暖房電力:1400W ÷ 1000 × 27円 = 37.8円
 最小110W ÷ 1000 × 27円 = 2.97円
 最大4000W ÷ 1000 × 27円 = 108円

気がついたと思いますが、期間消費電力量の基準ができるまでは、最小値と最大値の電気量を組み合わせて、販売店とメーカーが任意に電気代を求めていました。

最小値と最大値でこれだけ差があるのを都合良く採用していました。もちろん条件が甘いなとは思いつつも、期間消費電力という統一基準ができたことはメリットがあったと思います。

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