結論から先に書いちゃいますが、パナソニックのフラグシップモデルで、23畳用(7.1kw)のエアコンならばWXシリーズの[CS-WX719C2]がベストです。
CS-WX719C2がWXシリーズの最適化モデル
最初にCS-X719C2のプラグシップモデルがダメなように伝わってしまうかもしれませんが、このモデルも素晴らしいです。が、WXシリーズのCS-WX719C2がその上をいく素晴らしさです。
記事の内容
- 省エネ効率を140%の大台に乗せる
- 23畳を超える部屋だと単一ルームエアコンよりもハウジングエアコンかマルチエアコン
- 風量を得るためのファンの回転数
- 省エネ効率が高まる
省エネ効率を140%の大台に乗せる
エアコンはサイズごとに開発と設計していると思われがちですが、実際はベースとなるモデルを設計後、各サイズごとに制御プログラムの調整します。物理的な筐体やパーツをサイズごとに生産すると、生産効率が悪化してしまうからです。パナソニックエアコンのWXシリーズでは[CS-WX719C2]
がベースモデルですね。
さらに大きいサイズの26畳用(8.0kw)は133%、29畳用(9.0kw)は115%。
Xシリーズ CS-X719C2:133%
室内機の気流の流れ、冷媒封入量、ファンの回転数、気流の制御はこのサイズをベースにしています。極端なたとえですが、気流をぶん回せばある程度のサイズまでは対応できます。ですが、省エネのバランスを考えてここに合わせていますね。XシリーズのCS-X719C2は133%ですが、130%台と140%台の数字のインパクトは販売台数に大きく影響を及ぼします。
23畳を超える部屋だと単一ルームエアコンよりもハウジングエアコンかマルチエアコン
23畳用(7.1kw)よりもサイズの大きいエアコンには26畳用(8.0kw)と29畳用(9.0kw)があります。ただし、23畳を超える超広い部屋には、単一のルームエアコンではなく、ハウジングエアコンや複数台のマルチエアコンが採用されます。ただし、23畳の前後の場合だと、ハウジングエアコンやマルチエアコンを設置する場合より、単一のルームエアコンを設置したほうが、コストを抑えることができます。
用語解説:ハウジングエアコン
室内機を天井や壁に埋め込むタイプのエアコンです。店舗やオフィスのエアコンの住宅版があります。
用語解説:マルチエアコン
室外機が1つに対して複数の室内機ができます。超広い部屋には間仕切りがあり、間仕切りされた部屋だけに対応できるようにします。
ハウジングエアコンとマルチエアコンの設置を検討している人を取り込もうとしています。消費電力で比べると単一のルームエアコンのほうが安くなる傾向があります。ただし、フラグシップモデルのXシリーズ CS-X719C2だと大差がなくなってしまうので、WXシリーズなのです。
風量を得るためのファンの回転数
超広い部屋の場合、ルームエアコンの全開パワーで運転時の動作音はうるさいです。部屋の空気を循環させるために風量が必要なのです。風量を得るにはファンの回転数を上げますが、XシリーズのCS-X719C2よりもCS-WX719C2は低い回転数で同じ風量を得ることができます。そのため、静かさと省電力の両方を満たすことができるのです。
そのため、カタログスペック上は、WXシリーズもXシリーズもほぼ同じ
CS-WX719C2:0.5 – 7.2
CS-X719C2:0.5 – 7.2
<暖房能力>
CS-WX719C2:0.4 – 11.9
CS-X719C2:0.4 – 11.5
» 参考:2019年】パナソニック エアコン WXシリーズとXシリーズの違い
省エネ効率が高まる
サイズが広くなると期間消費電力の差も大きくなります。大きな窓、メゾネット、キッチンなどシビアな環境になればなるほど、カタログスペックと比べるよりも消費電力の差が広がっていきます。
CS-X719C2:2202kWh