エアコンの種類はたくさんあって、どことどこが違うのかあまりよくわからないことはありませんか。さらに品番のように数字とアルファベットの組み合わせだけになってしまうと、さらに頭の中がこんがらがってしまい、もうどの機種でもよくなって、予算と店員さんのおすすめで判断して買うということになります。
せっかく買うエアコンですから、買う方がエアコンの性能や機能の違いを十分に理解してから、買うことができるようにエアコン情報局がお手伝いしますね。
お手伝いは、エアコンの品番による違いをいろいろな方向から探っていくことでできるはずです。
それでは、どんな違いがあるのかを見ていきましょう。
今回違いを見ていくエアコンの種類は、パナソニック エアコン エオリア CS-WX409C2(WXシリーズ)とCS-X409C2(Xシリーズ)です。
管理人の考察も含めてオススメを絞っています。CS-X409C2の住宅設備用エアコンとCS-409CX2です。
2019年モデルの[CS-WX409C2]
と[CS-X409C2 | CS-409CX2]
の違いを説明します。
記事の内容
- 基本スペックの比較
- 販売価格の考察
- エアコン情報局の管理人の考察
基本スペックの比較
何事もまずは基本が大切です。ということで、基本のスペックを比較してみましょう。
基本のスペックとなるのは、
サイズ、冷房と暖房の能力、期間消費電力量の、APF、省エネ達成率
の数字です。それではさっそくこれらの数字を比較してみましょう。
本体サイズの比較
エアコンの本体って部屋の中にある機械(室内機)のほう?それとも外におく機械(室外機)のほう?いいえ、室内機と室外機の両方のことです。
室内機と室外機の物理的なサイズの違いから見てみましょう。室外機のサイズはどちらの品番も同じです。室内機のサイズはCS-X409C2よりもCS-WX409C2が10センチ広いです。
CS-X409C2 : 横幅799mm(約80センチ)
» 参考:【2019年】パナソニック エアコン WXシリーズとXシリーズの違い
室内機のサイズは冷房能力と暖房能力に影響をしてきます。
冷房能力の比較
冷房の能力はどちらの品番も同じです。室内機の横幅が10センチほどCS-WX409C2のWXシリーズが広いです。冷房の能力には差がなく、使っている分には差感じるほどの違いはありません。それは、出力を抑えているためです。電気代に関係してくるからでしょうか?
CS-X409C2 : 0.5kw – 5.4kw
暖房能力の比較
暖房の能力もほぼ同じです。室内機の横幅が10センチほどCS-WX409C2のWXシリーズが広いので、ピークパワーが0.3kw上がっています。
CS-X409C2 : 0.4kw – 11.5kw
期間消費電力量の比較
10年間の電気代差分 14310円ほどWXシリーズがお得になります。1年だと1431円なのでほぼ同じです。
CS-X409C2 : 1036kWh × 27円 × 10年 = 279720円
APFの比較
APFとは、通年エネルギー消費効率のことです。この値が大きいほど、省エネ性能が高いということを示す数値となります。
CS-WX409C2 : 7.7
CS-X409C2 : 7.2
APFの数字は7台がいい数字だと言われています。
参考までにですが、2018年モデルのローコストモデルのFシリーズ[CS-F408C2]でAPFが4.9です。7からかけ離れた数値となってします。
省エネ達成率の比較
省エネ達成率は101%で以上が省エネを達成しているという数値になります。
それに対して、CS-X409C2の省エネ達成率146%です。146%の達成率という数値はセールストークに使えるくらいの数値ですね。
WXシリーズよりも約20%も向上していますが、こちらについては管理人の考察で補足します。
CS-X409C2 : 146%
販売価格の考察
もし、エアコンを買って10年間使った場合の期間消費電力は約1.4万円です。CS-X409C2の価格に約1.4万円が上乗せされた価格になることが多いです。パナソニックの四半期決算に合わせて、住宅設備用エアコンのCS-409CX2
が楽天市場で超特価とか家電量販店よりも数万円程度、安く出回ることがあります。
エアコン情報局の管理人考察
パナソニックの開発陣は、WXシリーズのCS-WX409C2
のパフォーマンスを14畳(4.0kw)に下げるため、制御プログラムの調整に苦労していますね。フラグシップモデルのWXシリーズの月間生産台数は少ないので、ため、冷媒封入量を1.22kgに統一して生産と管理の効率を上げています。冷媒封入量を1.64kgは14畳(4.0kw)のサイズだと多すぎで、どうしても消費電力が上がってしまいます。
CS-X409C2 : 冷媒封入量を1.22kg
Xシリーズの200Vの売れ筋となる14畳(4.0kw)と18畳(5.6kw)では冷媒封入量を1.22kgにしており、消費電力の最適化がされている18畳(5.6kw)です。販売の現場では、省エネ達成率の指標が集客に影響を与えることから、14畳(4.0kw)は制御プログラムを基準クリアを目的にして、146%という数字をはじき出しています。省エネ達成率の数字ですが、不正はないでしょうが、ルールの中で制御プログラムをいじることで、調整はできるものなんです。