
エアコンの室外機が水没したときの対応方法です。空調機専門メーカーのダイキンが次のようにFAQに公開しています。
水害などで室外機が水に浸かってしまった場合は、エアコンの使用を中止してください。 室内機の電源プラグを抜く、または、エアコンのブレーカーを切って、 お買い上げの販売店、または当社に点検をご依頼ください。
水害などで室外機が水に浸かった場合 水害などで室外機が水に浸かった場合 ダイキンFAQ(No:12075)
このFAQの中身を検証していきます。結論を書いてしまうと、エアコンの室外機が河川の水、雨水などに浸かってしまうと、筐体(フレーム)とファンを除き、電子基板・モーターは交換が必要です。
エアコンの室外機が水没したら「買い替え」を検討しましょう

水没したエアコンの室外機を修理する費用は高いです。修理代を払って使い続けるか、買い替えるか、メリットを天秤にかけるだけです。
「泥水」は乾燥しても、砂と石、ゴミが室外機の中に残ります
雨がエアコンの室外機に入っても、壊れない対策しています。電子基板にはシリコンでコーティングしているし、モーターの内部に水が入りにくい構造になっています。
残念ですが、水の中に浸かって運転することを想定していません。水に浸かると、想定してない内部まで水が入ります。
ここで注目することは水の中身です。河川・海の水には、砂・石・ゴミ、塩分などを含みます。これらが故障を誘発します。
精製水のように不純物がなければ、乾けば使えてしまうのです。
修理代が高くなる理由は作業費と部品代がかかるからです
エアコンの室外機が水没に伴う修理コースは次の通りです。パーツの大部分を交換します。
- 電子基板
- モーター
- コンプレッサー
- 部品の交換に伴う作業費
- 内部の清掃作業費
再利用できる主なパーツです。
- 筐体
- 熱交換フィン
- ファン
洗浄して使いまわせる部品もあります。メーカーが安全・大丈夫とお墨付きを与えるには、中途半端な修理ができません。
修理代金が高額になることは想像できると思います。
エアコンの寿命は10年。買い替えるか迷うべからず
使用年数が10年を超えていたら修理よりも買い替えを最優先に検討しましょう。室外機の主要部品が新品になっても、室内機が壊れる可能性があります。
追加で修理が発生したら、新品を買える金額になることもしばしば。もし、悩むなら目安の表を作成しました。これを見ながら、買い換えを検討しましょう。
- 3年未満 ・・・ 買ったエアコン代金の30%
- 3年 ~ 5年 ・・・ 買ったエアコン代金の20%
- 6年 ~ 7年 ・・・ 買ったエアコン代金の10%
- それ以降 ・・・ 買い換え
業務用エアコン(天カセ)とハウジングエアコン(ビルトインエアコン)は修理を検討しましょう。

ここまでは家庭用のルームエアコンを想定していました。修理でしょう・・・と、言いたい方々からの声が聞こえてきました。
業務用エアコンは修理を検討しましょう。天井カセットエアコン(天カセ)と呼ばれるものです。建物に埋めているハウジングエアコン(ビルトインエアコン)です。
これらのエアコンは耐久性が高く、交換工事も大がかりで時間もかかり、費用も高額です。修理の選択肢が多いです。
業務用エアコンの修理費は減価償却の対象じゃないですよね?節税ができます
守備範囲が違いますので、正しくは税務署と税理士さんに確認してね。と、前置きしつつも、修理費は損金処理できます。
なので、賃貸住宅のエアコンも同様の理由で、修理という選択肢を含めてもよいと思いますね。
家庭用のルームエアコンでも、高級グレードと大きい能力サイズは慎重に検討しましょう
高いグレード(プラグシップモデル・高級モデル)で、能力サイズが大きいエアコンは例外です。
家庭用のルームエアコンだとしても、買い換えには数十万円以上の出費がかかります。
ここまでの内容で、エアコン情報局は終わりません。ダイキンだけが室外機が水没したときに修理を呼び込むFAQを積極的に公開しているのか?この考察に続きます。
ダイキンには日本全国に協力工事店のネットワークがあるので修理歓迎。売上になるし、買い替えのセールスチャンス。
パナソニック・三菱電機・日立・富士通ゼネラル・シャープ・東芝・・・など、エアコンのメーカーが多数あります。
ダイキンの修理歓迎のアプローチのスピードは素晴らしいです。深掘り考察していきます。

修理依頼を販売チャンスに置き換えるダイキン
ダイキンと他社メーカーは、修理に対して、このように捉えています。
- ダイキン ・・・ 販売チャンス
- 他メーカー ・・・ コスト
ダイキンは、家庭用のルームエアコンだけでなく、業務エアコンに力を入れています。業務エアコンの取付には、専門的な知識と経験が必要となるため、協力工事店をネットワークにしています。
エアコン修理にも、協力工事店のネットワークを活用します。協力工事店とって、修理は仕事です。スピーディな対応が期待できます。
協力工事店のことを「ぴちょんくんのお店」とか呼んだりしています。

ダイキンの点検依頼での注意は「見積料」です
ダイキンのコールセンターに電話すると「すぐに点検に行きます!!」と、気持ちが良い対応です。協力工事店のネットワークを駆使して、他メーカーと比べてもずば抜けてスピーディです。
注意点としては見積料金が生じることです。修理を依頼すれば請求されることはありません。修理見積後に修理をキャンセルすると、見積料を後出しジャンケンのように請求されることがあります。
修理見積には、人件費・車両費など発生していることを理解しなければいけません。
他メーカーはコールセンターで見積料金と修理代金の説明を重視します。ダイキンはさらりと説明します。ここが違いです。
ダイキンは協力工事店を経由して直販ができるメーカー
ダイキンは見積料金が生じることをさらっと説明します。そして、訪問日のアポイントを強化していますね。そりゃ販売チャンスだからと考えれば、わかりやすいですね。
ダイキンの協力工事店はエアコンを販売することができます。修理と交換の選択肢を与えることができるのです。
- 修理したら ・・・ ○○○○○円
- 交換したら ・・・ ●●●●●円
協力工事店が取り扱うエアコンは住宅設備用モデルです。家電量販店のモデルと異なるため、住宅設備用モデルの価格は高かったり・安かったりと変動します。
住宅設備用モデルをぴちょんくんのお店のエアコンとダイキンは呼んでいます。
少し話しがそれますが、2019年商戦でダイキンエアコンに注力した家電量販店は「ノジマ」と「ヨドバシカメラ」です。
ということで、話を元に戻します。エアコンの室外機が水没したときの対応です。
エアコン室外機の水没は火災保険で対応できるか、確認してみましょう。

災害(台風など)でエアコンが壊れた場合、火災保険の家財保険で、修理費用や購入代金を補えることがあります。
火災保険の契約を保険会社に確認してみてくださいね。
以上です
エアコンのトラブルなら【テイクサービス・エアコン】